ハルとツバメ

自分というフィルターを通して脚色した、物語的日記の世界。

法隆寺① 〜道のり・境内編〜

とき

4月中旬の午前中。

雨上がりにして曇天。

満開の八重桜も、前日の雨により色を落としつつある。

 道のり

中学の修学旅行、また3年前にも訪れたことのある法隆寺

前回は建築物に注目した。

今回は聖徳太子没後1400年メモリアル。

例のごとく同行者を伴い向かう。

 

このところ朝の日課に本を読んでいる。

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。

YouTubeRoland様がオススメしていた。

登場人物のクリスチャン・グレイが格好良いのだと言う。

 

早速取り寄せて読み進める。

謎めいたCEOクリスチャン・グレイの描写は確かに魅力的だ。

だがまさかこんなに激しい話だったとは。

朝っぱらから何を見せつけられているのだろう。

そう思うと笑いが止まらなくなった。

 

同行者に「何ニヤけてんの。」と突っ込まれ、読書におけるそういった描写の話が始まる。

同行者曰く、小学生の頃読んだ村上春樹の作品はそのような描写が多かったそうだ。

筆者は、中学生の頃に母に勧められた源氏物語を読んで衝撃を受けたことを思い出す。

しかし、緻密な描写なしに関係だけがあったことを分からせるところに紫式部の素晴らしさがあると同行者。

確かに相関関係のややこしさだけであれだけ長きにわたる物語が語られている。描写があるのは環境や情勢ばかりで、行為についてではない。

 

そのような話をしているうちに法隆寺駅に到着。

2kmほどの道のりを歩く。

一度歩いたことのある道のりで、今度ばかりは迷わずたどり着くことができた。

 

境内

石畳の道を進むと目の前に南大門。

前回、寺に入るときは参拝券が必要であると思っていた筆者は、受付がないことを不思議に思い、入っていいものか考えあぐね、修学旅行生の行列について行った。

法隆寺の受付は中門付近にある。

西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍を除く境内はフリーなのだ。

 

 

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南大門をくぐると、中門と五重塔が見えてくる。

建物の錆茶と松の濃緑が印象的な法隆寺だ。

 

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平日午前だからだろうか、人はかなりまばらである。

法隆寺では現在、以下の事業が行われている。

聖徳太子1400年御聖諱関連事業

・西院伽藍上御堂および東院伽藍絵殿特別開扉

4月1日(木)から9月30日(木)(午後4時30分まで)

・夢殿本尊救世観特別開扉

4月1日(木)から5月18日(火)(*例年は4月11日から)

聖徳太子1400年御聖諱記念特別展示(於、大宝蔵殿)

4月1日(木)から6月30日(水)午前9時00分〜午後4時30分(入場は午後4時まで)

引用:法隆寺ホームページ 

 

そのため何度か訪れたことのある人でも初めて見るものがあるかもしれない。

さて、長くなりそうなので、本題は次回に回そうと思う。